携帯の画面を見ると、

『如月祥太(ガラケー)』の文字。

へぇー。珍しいな。と言うか初めて?

向こうからかけてくるなんて。

実は、電話番号を交換する時に遅れてるな〜って思ったんだよね。

もちろん表には出してないですけどね。

思い出して頰が緩んだ。

「どうした?婚約者さんか?」

ニヤニヤしながら聞いてきた。

そんなに顔に現れてたかな?でも、

「ざ〜んねん。婚約者さんの友人さん」



出てくるね。と言って部屋を出た。

「もしもし。祥太?」

「珍しいですね。そちらからかけてくるなんて。どうしましたか?」