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早く逃げなきゃ。早く、早く。

波が迫ってくる。

波が俺に覆いかぶさる。



俺はまた失うのか?




・・・・・・

『っ、千里!』

瞬間、母さんが撃たれた。

俺を庇って。

『母さん!?母さん…!』





『申し訳ございません。力を尽くしましたが…』

うそ、なんで、なんで母さんが死ぬんだよ。

なんで母さんが死ななきゃいけないんだよ!!

『うっ、ヒックうぅ〜』

その後俺は大声で泣いた。