その後竜矢が他の目的について聞くと
夢竜のやつらがハッと顔を上げた

夢竜総長が代表して言った

「夢竜を、黄竜の傘下に入れてくれ」

願っても無い

しかし、我らが総長は冷静な判断が出来ない状態にあるみたいだ

間髪入れずに「私は嫌!」と言った

その後も絶対に嫌だと否定し続けている

仕方ない

「千里さん」

俺は千里さんを連れて、参加しに戻った

「本当にいいのか?」

莉音が、信じられないという表情で俺を見た

「千里さん、莉音、頼みます」

「ああ」

千里さんが、莉音をお姫様だっこした

途端に顔を紅く染めた莉音が
「下ろしてください」とわめいていたが

千里さんは気にした様子もなく
隣の部屋に入って行った