千里side
なさけない…
男なのに、女の子に守られて
ここに押し込まれてから、
すごい音や大声が聞こえるたび、気が気じゃなかった
『莉音!』っていう叫び声が聞こえた時なんか飛び出していきかけた
でも、「絶対に出るな」と言われていたから出れなかった
黒い笑いで言われて、それは恐かった
でもこの抗争、俺のせいで始まったみたいなもんだよな
俺が、捕まったりしなければ……
ほんっとなさけない
ここ、暴走族って、喧嘩できるんだよな
教えてもらおうかな
守られるのではなく、守れるように
そういえば、いつの間にか静かになったな
終わったのか?
終わったなら、出てもいいよな?
俺は外に出てみた
外に出た俺の目に飛び込んできたのは
莉音と、莉音と対峙している男の姿だった



