しばらくして、
私の唇にナニカが触れた
びっくりして目を開けてしまった
目を開けるとすぐに、千里さんの端麗なお顔が飛び込んできて
恥ずかしくて、すぐに目を閉じた
それが触れたのは一瞬で、すぐに離れた
でも私には、とても長く感じた
ドアが閉まる音がして、それを合図にしたように目を開く
思った通り、もう、千里さんはいなかった
そして今、私はすごく混乱してる
私、千里さんに…
キスされた⁈⁈
さらに顔が火照った
嬉しい、と思う反面、疑問もわいてきた
なんで、そんなことするんですか?
「私のことなんか、嫌いなはずなのに…」
小さく呟いて、悲しくなった。
涙が、こぼれた
泣いてちゃダメだ
ちゃんと、言わないと
でもやっぱり、みんなに泣き顔見られるのは恥ずかしいから…
扉を少し開け、
「千里さん…お話が、あります」



