千里side

莉音に、そんなことが…

澪に聞かれてさっきの事を話した

なんで俺は、“もう一つの言葉”を言わなかったのだろう


よくわからない。と言ったが、

今なら少しは分かる気がする

『嫌わないでください』の意味くらいなら

でもそれは、莉音のカンチガイだ

俺は莉音の事を嫌いになんてなってない

むしろ、その逆だ

あー。なんだか莉音と話したくなってきた


「俺、今すごく莉音に会いたい」

小さく呟いた言葉

それをしっかりキャッチした澪が

「莉音なら奥の部屋にいますよ」

と言った。

いつの間に運んだんだ?

「…ああ、ありがと」

俺はソファから立ち上がり、莉音のところへ向かった