「瑠宇、お待たせ」

「大丈夫だよ。
璃衣、怪我とかしてない?」

「うん。ボクは平気。瑠宇も、大丈夫?」

「うん。大丈夫」

そう言って、笑いあっていると

「あの、…」

あっ、すっかり忘れてた

「あ…すみません、放ったらかしにしちゃって」

「大丈夫ですか?」

「あ、はい。助けていただき、ありがとうございます。

…あの、

『黄龍』って知ってますか?」

なんで黄龍の事を?

璃衣の方を見ると、訝しげに男の子を睨んでいた。

「……なぜ、ですか?」

「いえ、あの……友人の電話で、知らない男が、『黄龍』って知ってるか?と尋ねてきたから、です」