千里side

「くそっ、どこにいるんだよ」

家を出てから1時間ほど経った。

俺は今、繁華街にいる

族についての情報を得るには一番だからだ。

「すみません。
『黄龍』について、何か知っていませんか?」

近くを通った不良っぽい男のグループに聞いた。

何かこそこそ話してる

「『黄龍』?ああ、知ってるぜ。

知りたきゃ着いてきな。」

「え…あ、はい」

どんどん奥に進んで、繁華街の裏の道へ出た。

「あの、教えてもらえませんか?」

「ふははっ、大人しく着いてきて、
バッカみてえ。」

「おら、金出せよ」

は?何言ってんだこいつ

情報くれない奴に用はない