花色のキミに愛し方を教えてあげる。

短くそういった声は

高くて透き通ってる

そう思った。




「何してるのって^ ^」
言ってるでしょ

僕は不思議と落ち着いていて
彼女も落ち着いているようだった


「何でもいいでしょ、貴方に関係ない」
そういってまた本へ視線を戻す


「あはは^ ^」

睨み上げられ
ここまで後輩に言われ

黙っているほど僕は人間ができていない


僕は彼女の髪の毛をつかんで
上へ引っ張り上げた。
「…………っ痛い痛い痛い!」

そりゃ痛いだろう
ギリギリ抜けない程度の力で
一番痛い本数である2、3本を引っ張ってるんだから。