「じゃぁ、わかった。
名簿言ってくからその人の時に頷いて?」
「……う、ん」
途切れ途切れで話す川下は
どうも調子が戻らないらしい。
「安藤……上野…」
一向に川下の首が縦に動かないのは
無駄にうちのクラスの男子が多いからだ。
「橋下……」
男子の人数も半分超えたのに、
川下は首を縦に振らない。
もしかしたら言う気がないのかなと思い始めてしまう。
「檜山……」
次は僕だけど……
まぁ普通にありえない。
「僕…はないでしょ?」
ありえない。
「じゃぁ次は…」
と言いかけたところで、
川下が俯いたまま、
顎を突き出してきた。
なんだ?
と思いつつも必死でその動作の意図を探る。
……あぁ。
少ししたらわかった。
つまりは僕が誰を好きなのかってことだよね?



