花色のキミに愛し方を教えてあげる。

***

「今日は暑いね」
「ここはクーラーがないので当たり前です」


本当に設備が悪いな
図書室といえば暑いから図書室に避難しよう
みたいなところのイメージなのに


それなのに
星川は長袖を着ているのだから
不思議に思ってしまう


僕は外を見ているものだから
彼女が何をしているのかは分からない

けどだいたい予想はつく

振り返ると
思った通り絵を描きながら僕に返事をしていた

諦めたのかもう僕に帰れとは言わなくなった


ここ最近は部活後に来ることにしている

なんせバスケ部なんかに入ってるものだから
終わるのはどこの部よりも遅い

それでも図書室に行くと
必ず星川はいて絵を描いている



いつもいつも違う花の絵を。