花色のキミに愛し方を教えてあげる。

星川の手は止まりそうにないので
僕は図書室だけあって本を読もうと
本棚の前に立った


けど、

本当に何もない…


図書室には絶対にありそうな
一般的に有名な本が全くない

「一番奥の棚の表側の上から2段目の左から4つ目の本、面白かったですよ」

後ろから聞こえた声に素直に頷き
一番奥の棚へと足を運ぶ



表側の上から2段目の左から4つ目……

そこにあったのは
『無色の虹』
というタイトルの本だった

見た感じ、ファンタジーのようだ。

取り出して
パラパラっとめくってみる

ところどころに小人の絵が書いてあり
バックには木が並んでいる

森かな…





星川が面白いって言ったのだから
面白いのかもしれない


本に惹かれたわけじゃなく
星川が言ったから惹かれた感じがする。