淋しがりやの心が泣いた

「え?!  南ちゃん、どうしたの?」

 急に泣き始めた私に驚き、央介くんがあたふたと慌てている。

「お店に行ったら、央介くんいなかったもん」

「あぁ……」

「いつでもあの店にいるって言ってたくせに。嘘つき!」

「ごめんね。実は……」

「私、淋しかったんだから!!」

 文句なんて言う資格はない。
 私が淋しかろうがなんだろうが、央介くんには関係ないもの。

「俺がいなくても、マスターがいただろ?」

「私は…央介くんがいいの!」

 そんな主張、今さらしたところでなんになるのか。
 ワガママを言ったって、状況は何も変わらないのに。

「南ちゃん、……淋しくさせてごめん」