淋しがりやの心が泣いた

「ごめんね。南ちゃん、また来てくれる?」

「………」

「また来てよ。明日でもいいし、明後日でもいい。俺、いつでもあの店にいるから。ね?」

「………」

「今度来てくれたら、大好きな南ちゃんには大サービスする!」

「………」

 なにも言葉を発しないワガママな私の頭を、央介くんが困り顔でポンポンと撫でる。

「早く戻らないと、マスターに怒られるよ」

「うん。そうだな。戻らないと。今日は南ちゃんの愚痴聞けなくて、ほんとにごめん」

「今日は愚痴はなかったもん!」

「そっか。それなら良かった」

 私がいくらぶっきらぼうでも不貞腐れていても、央介くんはいつも笑う。
 それを見ていると、怒ったりイラついている気持ちも失せてきてしまうのだ。

 そしていつも、こうやって央介くんのペースになる。