淋しがりやの心が泣いた

「なんでって……お腹すいたから」

「は?  マスターになんでも好きなもの言って作ってもらえばいいのに」

「今日は忙しそうだもん。待ってたらお腹すきすぎて死んじゃう。だから今夜はコンビニでお弁当買って帰るよ」

 こんなはずではなかったのに。
 マスターや央介くんと楽しくお喋りしながら過ごそうと思っていた。
 だけど、おうちでコンビニ弁当になってしまった。

「じゃあ、俺がなにか作るよ。簡単なもので良ければ。だから店に戻ろ?」

「央介くんだって忙しいじゃん」

 今だって、お店抜けて来ていいのかと心配になる。
 私の相手をする余裕なんてないだろう。

「たまたま店は忙しいけど……南ちゃんのために俺に作らせてよ」

「央介くんはあのお客さんたちの相手しなきゃでしょ」

「……誰?」

「さっきの。三人組の女子!」

 そこまで言ってやっと央介くんは「あぁ…」と小さく反応した。