淋しがりやの心が泣いた

 恋人という関係にありながら放置されるのなんて、絶対にご免だ。
 私を一番に考えてくれて、しつこいくらいに連絡をくれる人のほうがいい。
 “マメな男”……それが恋人に対する絶対条件。
 私はそれくらい、淋しいのが苦手だから。

 “究極の淋しがりや”――― それは自分で自覚している。

「だからさ、俺にしとけばいいじゃん。前からそう言ってんのに」

 央介くんが軽い口調であっけらかんと言う。
 まるで、口淋しいならこのキャンディーでも舐めておけばとでもいうように。

「ヤダ!」

「うわ、またフラれた」

「だって央介くん、夜に電話とかできないじゃん」

「そうだね。俺、夜は仕事だから」

 仕事から帰ってきてひとりでご飯を食べているときや、そのあとお風呂に入ってホッとしたときなど、無性に淋しくなる。

 女友達とメッセージのやり取りをすることはあるけれど、当然そこにラブ要素はない。