淋しがりやの心が泣いた

「央介くん、なんでおんぶなんかしてるの?!」

「あ、起きた?  なんでって…南ちゃん歩けないでしょ」

「歩ける!」

「嘘だ。たとえ歩けたとしても、俺がおぶって歩いたほうが安全だよ」

「ヤダ! 私、今日スカートだもん」

 いい年をした大人がおんぶされているだけでも恥ずかしいのに、急に突風が吹いてスカートがめくれたりしたら更に恥ずかしい。

「大丈夫。パンツ見えないように俺が手で押さえてるから」

「おんぶが恥ずかしい~~~!」

「はは。誰も見てないから気にすることないって。今、真夜中だから」

 私は間違いなく酔ってる。
 だからこそ、さらに子どもじみたワガママを言いたくなってしまう。

 央介くん相手に、私はこれを何度繰り返してきただろう。

 央介くんは今までに何度、こんな私を介抱してくれただろう。

 だけど……今みたいに背負われたのは初めてだ。