ぷち遠距離恋愛

ホールの客席真ん中あたりにいた男の子と目が合った。


知らない男の子。


けどその子は私と目が合った瞬間、綺麗な笑顔を見せた。


そして口パクで
『が・ん・ば・れ』


って。確かにそう言った。


たったそれだけのことだけど、なんだかとっても勇気が湧いたんだ。


小さく頷いて、今度は真っ直ぐに前を向いた。


「15番 高橋木実!…」