来週から返却されるテストの点数を見るのは恐ろしいけど、そんなのは気にしない!

なぜなら…、もうすぐ夏休みだからっ♪



「ひまり、帰るぞー」

ホームルームが終わると、大ちゃんが教室まで迎えにきてくれた。


「ダンナの大地先輩がお待ちかねよ♪」

アヤはあたしの脇腹を肘で小突く。


「そんなんじゃないってば〜」

大ちゃんは彼氏とかそんなんじゃなくて、あたしのお兄ちゃんなんだもんっ。