暖かな春の風が吹き抜けると、ピンク一色だった桜並木がかすかに隙間をあけ、陽の光が私のもとまで届いた。

ふと空を見上げると。
陽の光に少し目を細め手をかざすと、しばらく私はそのどこまでも果てしなく続いているような桜並木を見つめ続けた。

しばらくすると、私はゆっくりと歩き出した。

これから進む自分の道をゆっくりと…。