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数分…ううん。数秒で終わってしまった遊びに久しぶりに退屈を感じる。
その感覚につい昔を思い出す。
しかし昔に引きずり込まれる前に、現状を把握する。
『あーぁ。少しだけって言ったのに…。
こんなに弱いなんて聞いてない』
そう少し言い訳をすると、男達のすっかり伸びきった…いやいや。伸びきったどころか今すぐ救急車を呼んでもいいレベル伸びきっている姿を見てため息をつく。
『はぁぁぁぁ。
まじでやってらんないんだけど…』
そう呟いて頭を抱えていると、バタバタとどこからともなく聞こえる足音に気付き更に頭を抱える。
『忘れてた…』
そーいえば助けを呼んでくれるよう頼んだんだった。
こいつらが弱すぎたせいで、手加減もくそもなかった。
足音は公園の前で止まると静かになる。
(これは振り向かない方がいい…?)
そう思いゆっくりと静かに立ち上がると、視線が私に集まってる気がした。
私はそのまま前に向かって歩き始めた。
私の視線の先にはフェンス。
フェンスの前までたどり着くと、私の考えに気づいたのか後ろから声が聞こえた。
「あっ、おいっ!待て!!」
その声が聞こえると同時に私は横の壁を蹴りながらフェンスに手をつき飛び越える。
飛び越える際にちらっと後ろを向くと、こちらに走ってくる奴が1人…救急車を呼んでいるのか電話している奴が1人…興味無さそうにタバコを吸ってる奴とねむそうにあくびしている奴…そしてこの男達を呼びに行ってくれたあの男の子。
そしてもう1人…その男の子を見た時に私の目は大きく見開かれる。
向こうも同じようでその真っ黒な瞳を最大限に見開いてこっちを見ているのがわかる。
その時間はとても長く感じた。
しかし足に少しの衝撃が来るのを感じると同時に私は走り出す。
(なんで…ここに…)
突然の再会…いや再会と呼ぶには短すぎるあの時間を、あの顔を思い出して…。

