遊side~
『うん…一応やらなきゃいけないから
めんどくさいけど、少しだけ相手してあげる』
そういって僕を助けに来てくれた女の人。
どこか冷たい印象を受ける切れ長の目。
そして、その目を強調するかのような長いまつげ。
鼻は高すぎず低すぎず。
唇は少しぷっくりしながらも、厚すぎないちょうどいい大きさに形。
まさに絶世の美女という顔立ちをしていた。
『ケンカ強そうな人引っ張ってきて』
これは誰が聞いても僕を逃がしてくれる口実だった。
でも、いくら大人でも女の人を置いて逃げるなんてできない。
そう思った僕は口を開こうと顔を上げた。
しかし、その女の人の顔を見た瞬間…何か寒気のようなものがおそってきてここは何も言わず出た方がいいと思うと同時に公園を飛び出していた。
なにより、このままじゃ危険だと直感的にそう感じた────あの男達が。
あの女の人は俯いていた。
震えてたんじゃない。怖かったんじゃない。強がってたんじゃない。
────…ただ楽しそうに笑ってたんだ。

