あれから家を出て学校へ向かう。
しばらく歩いていると一つの公園から、なにやらよろしくなさそうな声と音が聞こえてくる。
いつもなら無視するところだったが、ここは学校に近いところで、ほかの職員の人が通る可能性もある訳で…。
こんな完全よろしくない場面をわかっていながら無視したとなると、退職騒ぎになってしまうのではないかと思わず想像する。
『はぁ…』
ため息をつくと、私はその公園に近づいていく。
そこには予想通りの光景が繰り広げられていた。
1人の男の子のまわりに5人のガラの悪そうな男達。
男の子は、かわいそうにバッグを両手に抱えて今にも泣き出しそうな顔をしている。
私はしばらく観察することにした。
すると1人の男が、真ん中の男の子の肩を押す。
男の子はどさっと尻餅をつく。
「おーい。金はー?」
違う男がヘラヘラ笑いながら男の子の頭を足でこづく。
「もっ…もって…ないんで…す。」

