愛し愛されて。


その日は帰ると同時にベッドにダイブするとそのまま意識を手放した。



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次の日の朝。

私は昨日早く寝たからなのか早朝のまぶしい太陽の光で目を覚ます。

しかし自分の格好を見てため息をつくと、ゆっくりと起き上がりお風呂に向かう。

服を脱ぎ、シャワーを出す。
だんだんと温かくなっていく水の変化を感じながら、私は自分の右肩にそっと触れる。

触れても分かるこの傷の歪さ。少し爪を立ててその傷を強く握る。

すると、つぅっとお湯に混じり赤い液体が排水口に流れていく。
私はその様子を見ながら爪を立てることをやめない。

しばらくすると本格的に流れてくる血の量がやばかったので、タオルで傷口をふく。

真っ白なタオルはすぐに真っ赤に染まる。
いつのまにかそれに見入っていた私は、それに気付くとひとつため息をつき脱衣所に出る。

正面にある鏡に背中を向けると、私の右肩あたりは酷いものだった。
そしてわたしの視線は二の腕のあたりでピタリと止まる。

そっと、その印を指でなぞってみる。

私がいつもしているピアスとよく似た、真っ赤な桜の印を…。

その赤さは、まるで私が過去から逃げ出せないことをわかっているかのように、その存在を強調している。

その気配から目を背け、私は学校へ行くための準備をし始めた。