私はしばらく迷った後、たくさんある家具のうち一つだけ真っ白のソファに寝転ぶと目を閉じる。
そうしてしばらくそのままじっと動かなかった。
なぜか…このソファはとても居心地が良かった。安心するのだ。
私が目を閉じながらしばらく考え込んでいると何かを忘れているようで、気がかりになってきた。
私はパチッと目を開けると壁にかかってある時計を見る。
『………あ』
しばらく時計と睨み合いをした後、大切なことを思い出す私。
それと同時にソファーから起き上がると、
『んっー……』
とひとつ大きな伸びをしてまたあのオンボロの扉を開けると、体育館に向かった。

