数日なんてものは、あっという間に過ぎていくもので

約束の日曜日はすぐに訪れた



『うぅ……これ、変じゃないかなぁ……?』


「だーい丈夫だって!もう、何回聞けば気が済むの……」


不安顔の私に対して、福花は呆れ顔で私を見る


現在、午前10時を回ったところ


小花柄のワンピースを身に纏う自分の姿を鏡で何度も眺め、不安になっては福花に確認する


その問答の繰り返しをかれこれ30分近く続けていたのだ


「ほら!もうすぐ待ち合わせの時間でしょ?

バッチリだから楽しんでおいで!

冷えるといけないからパーカー羽織っていきな?」


『ふふっ、福花お母さんみたい』



「うるさいよ!」と笑いながら怒る福花に手を振り、

緊張と期待で早まる鼓動を感じながら、

私は待ち合わせ場所である駅前へと歩き出した