教室を出ると泰詩が見えた…。
私が泰詩に近寄るより早く
泰詩に声をかけてる女の子がいた。
「絵莉ちゃん…。」
泰詩と絵莉ちゃんは
親しそうに話していた。
泰詩が絵莉ちゃんを見てる。
泰詩…笑ってる。
私と喧嘩した後なのに
泰詩は平気なんだ。
私は全然平気じゃないのに。
いつの間にか…
好きな子もできちゃったみたいだし。
もしかして…
絵莉ちゃんの事好きなの?
絵莉ちゃんと話をしないで…。
笑わないで…。
なんか頭がくらくらしてくる。
嫌な事ばかり頭に浮かんできてしまう。
そんなこと考えていると
絵莉ちゃんが私の事を呼んだ。
「真凛ー!」
絵莉ちゃんが長くてフワフワの
キレイな巻き髪を揺らして
私の方に歩いてくる。
絵莉ちゃんの肩越しに泰詩が見える。
「あっ、絵莉ちゃん…。」
「真凛…髪の毛乾いた?
風邪引かないようにね!
ねぇ渋谷くん大丈夫だった?
何か大変な事になったね…。」
絵莉ちゃんは私に
一気に色々聞いてきた。
そして私の顔を覗きこんで
ジッと見た。
絵莉ちゃん…。
私は言葉につまった。
何から言ったら言いのかわからない…。
けど今は
泰詩に謝らないと…。
謝りたい…っ。


