僕は、君が好きです。

"真凛ちゃんを

見た目で泰詩に近づく女と

一緒にするんじゃねーっつーのっっ。

泰詩が昔、チビでメガネの全然モテない

植物オタクの時を知らねーだろ?

真凛ちゃんは…

そん時からずっと隣にいた…。

泰詩が中学一年の頃

クラスの男子にチビなのを

からかわれても

オタクをバカにされても

ずっと友達だった。

見た目で人の価値を決めるような

そんな安っぽい人間じゃない。

真凛ちゃんは、本当に良い女だよ。

誤解すんなよ。

真凛ちゃんは男好きでも

色目も使ってねーよ。

それに…

あの子は、いつもぶれねーんだよ。

いつだって泰詩の事を考えてる。

肝心な所だけは…いつも変わらない。

可愛いくて優しくて素直で…

でも、本当は芯の強い…

そんな真凛ちゃんだから

泰詩はずっと惚れてんだよ。"


「…佐伯くん…そう言ってたみたい…。」

「え、マジで…そんな事言ってたのか?

だから、クラスの空気が変っ…。

あーっ!最悪…隆司…っ…マジかよ…。

こっちが恥ずかしいだろが…。」

隆司…何やってんだよ…?!

バカっ!

そんなの…お前らしくねーしっ。

…柄じゃないだろっ?

俺らの為に…

恥ずかしい…

こんなの絶対、嫌だけど

ありえねーけど…

けど…

俺…ちゃんと言ってねーじゃん。

ありがとうって…。

「…渋谷くんも佐伯くんが

先生に職員室に連れて行かれた後に

クラスの男子に色々言ってくれたみたい…。

本当にいつも助けてもらってて…。」

「…渋谷が…」

きっと真凛の事…まだ…。

「わかった…じゃあ…

明日、二人にちゃんとお礼言おうな…。」

そう言って俺は真凛の頭を軽くポンッと

触った。