僕は、君が好きです。

職員室に着くとちょうど隆司が

職員室から出てきた所だった。

「…隆司っ!」

俺が隆司の名前を呼んで駆け寄っていくと

隆司は、いつもと変わらない様子で

軽く右手を挙げてケラケラ笑っていた。

「おーっ、泰詩!」

「隆司っ、何やってんだよっ!

男子、殴ったって…っ。」

「あぁ~あれな…

吉崎なっ、あいつマジで…バカっ…

殴ってね~よ、擦っただけ…

あいつよけんだもんっ。」

隆司はそう言いながら

俺の肩に右手を回して笑っている。

「安心しろっ…

何とか誤魔化しといたからっ!

それより、真凛ちゃん大丈夫だったか?」

その瞬間…

一瞬だけ隆司の目が真剣な顔に

なった気がした。

「…あぁ…大丈夫…一緒に学校来た…

さっき岸田さんに話をしに行った…。」

「…そっか…」

隆司は、安心したような

穏やかな表情になった。

「…隆司、悪い…っ。」

俺は隆司の顔を見ずにそう呟いた。

一瞬、間があったが…

「あ~っっ腹減ったっ、メシ行こうっ!

泰詩の奢りなっっ…。」

隆司は、何事もなかったように

俺の背中を軽く押すと笑いながら

俺の前を歩き出した。