僕は、君が好きです。

「…泰詩…何で来たの?」

私はいてもたってもいられず

泰詩に聞いてしまった。

だって私たち…さよならしたよね?

「…言い忘れた事ある…」

「…えっ?何?…」

何を忘れたの?

そう言うと泰詩は、私の胸を指差した。

「えっ…??」

「俺は、まだ本当の気持ちを

聞いてない。」

本当の気持ち…

それは…

泰詩に自由になって欲しいって事…。

…さよならするって決めた事。

辛いけど…さっき、そう決めて……。

「俺は、真凛の本当の気持ちを

聞きに来た。」

「え……本当の気持ちって…それはさっき…」

さよならするって…決めたから。

でも…

私はもう一度同じように

さよならを言う事ができなかった。

「…私…泰詩を忘れないよ…。」

…今の私には、これが精一杯のさよなら。

「…忘れない?」

泰詩は私の顔を見ながらそう呟くと

「あぁぁぁぁっっっーーーー!!」

急に大きな声をだす泰詩…。

あまりに大きな声に驚きながら

泰詩を見上げるとその表情で

怒っている事がわかる。

「忘れないって…何っっ???!

それは…さよならって意味だろ?

何で…っ、何でそんな風に俺から

離れようとするんだよっ。」

泰詩がこんな風に私に怒ったのは

あの日以来だ。

私が初めて泰詩の気持ちを知った日。

その様子に驚いてしどろもどろになる私…。

「…えっ……あの私…私ね…」

「俺はもう迷わない…。

過去を悔やむのも止めた。

ああしてればなんて…

バカみたいに悔やまない。

今の正直な気持ちが全てだから…。

だから、これがラストチャンス…

絶対に嘘つくのはなし……。」

そう言う泰詩の顔はすごく真剣で

その瞳から目を反らせなくなる…。

「嘘じゃないよ。本当にこれだけは…

ちゃんと伝えたいの…。

昔から私は、ずっとずっと

泰詩に助けてもらうばかりで…

守られるばかりで…

迷惑ばかりかけてたけど…

私の傍にいてくれた泰詩の事は

絶対に一生忘れないって…

そう、伝えたかったんだよ。

これじゃ…答えにはならない?

私は、泰詩に感謝してもしきれない…

何を返したらいいのかわからないから…

せめて…

泰詩には笑っていてほしいって思う。

私のせめてもの感謝の気持ちなの…

そう願うのは…ダメなの?」

私は、また泣きそうになるのを必死に

我慢して話した。

そんな私の話を

ずっと黙って聞いている泰詩を見て

涙が溢れてくる…。

「それにね…これ以上泰詩の重荷に

なりたくなかった…。

泰詩に嘘をつかせたくなかった。」

私がそう話し出した時…

ギュッ!!