僕は、君が好きです。

「…何?」

「これ…泰詩にあげる!」

「え?」

そう言って泰詩は、手を広げると

それをじっと見つめていた。

「何だかわかる?」

「…うん…しおり…?」

「…これ、勿忘草の指輪…。

泰詩が私にくれた物なんだよ?

…覚えてる?

あの時…泰詩はもう私となんか…

話をしてくれないって思ったけど

それでも…仲直りできて…嬉しくて

本当に嬉しくて…。

大切な物だから押し花にして

しおりにしたんだよ…

…昨日、見つかったんだ…。」

「見つかった?…」

「うん、絶対…渡したくて…」

「…え…っどういう事?」

「私にとって泰詩と過ごした時間は…

私に勇気をくれた…。

だから…

これからは私…大丈夫だから…っ!

私の事、もう心配しなくていいから…。

私、ちゃんと頑張るから…。」

「え…真凛…何…?」

「…私、これでも案外…

強いんだよ?

大丈夫……!

泰詩…もう心配しないで…。

だから…バイバイ。」

そう言うとちょうど駅に到着した。