そのアナウンスで
岸田さんは電車の扉の前に移動する。
「じゃあ、またね仲原くん…」
プシューガシャン!
そう言って笑うと、岸田さんは
電車を降りた。
岸田さん…何か間があったような…
本当は、ただのケンカじゃない?
だから何か態度が変だったのか?
聞きたい事がたくさんある。
けど今は、ただ黙って岸田さんを
見送るしかなかった。
改札を通って外に出ると
さっきよりも雪の粒が大きくて
本降りになっている様だった。
「雪の匂い…」
子供の頃から雪が降ると俺には
雪の匂いがわかった。
冬の寒い乾いた匂いが少しだけ潤う。
雨とも違って空気がずっと澄んでいて
何とも言えないその匂いを胸いっぱいに
吸い込むのが好きだった。
俺は、ダッフルコートのフードを
頭に被ると帰り道を急いだ。
家までの帰り道、時折
空から降ってくる雪を
見上げながら帰った。
そして少し坂になっている道に
差し掛かった時
ドサッ
静かな道路に急に鈍い音が鳴り響き
俺の2メートルくらい先で
転んでいる人影が見えた。
岸田さんは電車の扉の前に移動する。
「じゃあ、またね仲原くん…」
プシューガシャン!
そう言って笑うと、岸田さんは
電車を降りた。
岸田さん…何か間があったような…
本当は、ただのケンカじゃない?
だから何か態度が変だったのか?
聞きたい事がたくさんある。
けど今は、ただ黙って岸田さんを
見送るしかなかった。
改札を通って外に出ると
さっきよりも雪の粒が大きくて
本降りになっている様だった。
「雪の匂い…」
子供の頃から雪が降ると俺には
雪の匂いがわかった。
冬の寒い乾いた匂いが少しだけ潤う。
雨とも違って空気がずっと澄んでいて
何とも言えないその匂いを胸いっぱいに
吸い込むのが好きだった。
俺は、ダッフルコートのフードを
頭に被ると帰り道を急いだ。
家までの帰り道、時折
空から降ってくる雪を
見上げながら帰った。
そして少し坂になっている道に
差し掛かった時
ドサッ
静かな道路に急に鈍い音が鳴り響き
俺の2メートルくらい先で
転んでいる人影が見えた。


