僕は、君が好きです。

次の日から…

学校で誰かと関わるのが怖かった…。

皆、私の事を嫌っているかもしれない…

そう考えると怖くて仕方がなかった。

渋谷くんはそんな私の事をずっと

優しく励ましてくれた…。

何も言わずにただ一緒にいて

私を一人にしないようにしてくれる。

私は、渋谷くんに甘えないって言ったのに

結局…渋谷くんの優しさに甘えていた。

泰詩が何回か話かけようとしていたのは

わかったけど、私は避けた。

周りの目が気になって

クラスの女子が皆、私の事を

軽蔑して嫌っている様に感じて…。

絵莉ちゃんはあの日から

私を避けていて目も合わせない。

私も話かけていない。

どうすればいいのか…

何て言えばいいのか…わからない。



そんな日々が続いたある日の放課後…

私が下駄箱で靴を履いて

帰ろうとすると

「雨…」

急に降りだした雨を見上げながら

私は、折り畳み傘を出して傘をさした。

すると後ろで絵莉ちゃんの声がして

私は思わず昇降口の端に隠れた。

「えーっ、雨降ってる…最悪…」

絵莉ちゃんが雨を見上げている。

その後、しばらくして泰詩が来た。

「あっ!仲原くん、雨降ってるよ~?」

「あ、本当だっ。」

そう言うと泰詩はカバンから

折り畳み傘を出した。

「仲原くん、傘持ってるの?いいなぁ…」

「…今日、雨が降りそうだったから。」

「えー、すご~い!一緒に入っていい?」

「…いいけど…」

そう言うと泰詩は絵莉ちゃんを傘に入れて

二人で並んで歩き出した。

私はその姿をずっと傘で顔を隠した下から

見つめていた。

最近…泰詩の隣には絵莉ちゃんがいる。

「冬の匂い…」

私は雨の中に少し冬の気配を感じていた。

「そっか、もう12月だもんね…。」

その時、ポロッ…

私の頬が濡れた。

雨が頬にかかったと思い、手をやると

それは私の頬を伝う涙だった。

気がつくと私の目には涙が溢れて

頬に伝っていた。

「…消えちゃった…。」

大切だったのに壊してしまった…。