僕は、君が好きです。

「市ノ瀬?どうしたの?」

「え?何?」

「さっきから

ずっとボーッとしてるから…。」

学祭の帰り道…

私は、駅までの道をさっきの光景を

ずっと思い出しながら歩いていた。

そんな私を渋谷くんは心配そうに見ている。

「あ、ごめんね…

ちょっと疲れちゃって…。」

「そうだよね、今日は色々あったし

そりゃあ、疲れるよなぁ…。」

「うん…」

あの後…

私は教室にカバンを取りに向かって

逃げるように校舎から出てきた。

そんな慌てている私を

渋谷くんは心配して追いかけてくれて

一緒に帰ってくれている。

きっと渋谷くんは

さっきの女子に会いたくないって

思ったんだよね?

もちろんそれもあるけど

それ以上に私…今は絵莉ちゃんや泰詩に

絶対に会いたくなかった…。

さっき…

泰詩との事を問いただされた時

絵莉ちゃんに申し訳なくて辛かった。

だから何を言われても仕方ないって思った。

なのに絵莉ちゃん…

泰詩の横で笑ってた…楽しそうに。

さっきの私との事なんて忘れたみたいに。

絵莉ちゃん…どう思ったの?

皆に責められる私を見て…。

絵莉ちゃん…本当はどう思ってたの?

今まで泰詩の隣で笑っていた私を見て…。

絵莉ちゃん…ずっと辛かった?

私はさっき…泰詩の横で笑っている

絵莉ちゃんを見て…

苦しくて辛くて悲しくて…

気持ちが押し潰されそうだったよ。

絵莉ちゃん…

本当は…

ずっと私も絵莉ちゃんといて苦しかった。

きっと絵莉ちゃんは私に対して

こんな気持ちを抱えて友達をしてたんだ。

今の私と同じ様な気持ちで…。

そう思ったら

私は…悲しくて寂しくて自分自身に

すごく腹が立った…

そして同時に絵莉ちゃんにも…。

私は、絵莉ちゃんと友達になれて

本当にすごく嬉しかった。

隣にいたのに…

絵莉ちゃんの気持ちに気がつかなかった…。

こんな時…

どうすればいいのか答えが見つからない。

今のこの気持ちにどう向き合えばいいのか

わからない…。