僕は、君が好きです。

「わかったよ、言わない…

だから、俺に守らせて。」

「え…」

「決まり!じゃあ、後で!」

「後で…?」

「さっきの話っ…!

探すの手伝うって事!」

渋谷くん…どうして?

「じゃあ、片付け行くから!」

そう言って渋谷くんは

私に背を向けて走り出した。

何で…また私に優しくするの…。

私は渋谷くんを傷つけたのに。

私は傷つくのが怖い…

でもそれ以上に傷つけるのも

すごく怖くて…

誰にも嫌われたくない…。

私はいつから

こんなに臆病で嘘つきになったんだろう。

きっと私…

あなたがいたから…

自分の気持ちに正直でいられたんだ。

泰詩の隣にいたから…。


ピーンポーンパーンポーン

「ただいまより、1時間後に

学園祭の閉会式を始めます。

各クラス、速やかに片付けをし

校庭に集合してください。」

アナウンスが響くのを聞きながら

私は押し花を探しに走った。

もしも…これから先…

たとえ泰詩に褒められた私に

戻れなくても

あれだけは…あなたとの想い出だけは

無くしたくない。