僕は、君が好きです。

女子が渋谷くんを見て笑っている。

「渋谷…もう、やめときな~っ!

あんた、この子に

散々ふりまわされたんでしょ?

この子は本当にヤバイからっ!」

「そうそう!

友達の好きな人に平気で手を出すなんて

なかなかできないよね…っ。」

「あっちも、こっちもって…

本当に男好きだよね。」

「渋谷もこの子の

見た目で選んじゃったんでしょ?」

「あはは、最低ー!

しかも騙されてるし…!」

「本当にどこが良かったわけ?

あんただって、けっこうモテるって

先輩が言ってたよ?

だから、もうこの子に構うのやめなよ。」

渋谷くんは女子が話すのを黙って聞いていた。

私は、今度は渋谷くんが

女子に色々言われ出した事に混乱してた。

もう渋谷くんに色々言わないで…

渋谷くんの事を悪く言わないで…。

「もうやめて…っ

お願いだから…もう言わないで…。」

私の喉はカラカラになっていたけど

一生懸命絞りだした。

皆、一斉に私に視線を向ける。

心臓が激しくドキドキしてくる。

手も足もさっき以上に震えている。

「渋谷くんは…そんな人じゃない。

だから悪く言わないで…。」

それが私の精一杯だった。

その時渋谷くんが無言で

私の手を引いて歩きだした。

「ねぇ!!何なの?!

勝手に居なくならないでよ。」

私達の背中に、女子が一斉に

声を投げてきた。