「待って」 「…なに夏村くん」 海斗だった。 捕まれた腕は、あの時の秋也くんと重なった。 力強く、温かい手だった。 「なんで逃げるの」 「逃げてなんかない」 亜夢ちゃんと亜夢ちゃんのお母さんの視線を感じながら私は淡々と答えた。