ゆっくりと重たい扉を開ける。 久しぶりの屋上。 悲しいくらいに空は明るかった。 少しの暑さにクラクラする頭を押さえながら、みんなの座っているところへ足を進める。 「…お待たせ」 「「「…」」」」 雪菜も海斗も秋也くんも…皆悲しそうな顔をしてこちらを振り返った。 「どこから…話したらいいかな」