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ほっぺたに、皺くちゃなシーツがべったりとくっついている。

ベッドに倒れ込んだお風呂上がりの体は伸びきって、重く沈みこんでいた。

どうにかむくりと体を起こすと、ベッドサイドにある窓に目を止めた。

開いたレースのカーテンの隙間から覗く、鏡と化した窓。

虚ろな瞳が私を見つめ返す。

耳が丸見えで男の子のように短い髪は、世話を焼かれることもなく濡れたまま頭に張り付いている。

鼻は低くてやぼったい。

唇は皮がむけそうだ。

私は思わず顔を背け、ベッド下からバスタオルを拾い上げると、頭からかぶった。

ツンと鼻の奥が痛くなって無理矢理鼻をすすったら、すごく湿気っぽい臭いした。

わかっていたけれど、私には女子力というヤツが皆無だ。