「もう大丈夫だから。宴の席に戻りな」 「嘘は止めなさい。全然大丈夫じゃあないでしょう。貴女は私が運びます」 フェンリルが屈んだかと思えば私は抱きかかえられている。 「だ、大丈夫だから離せよ!」 私の言葉を無視して歩き出すフェンリルに少しむかつく。 今更反抗したって下ろしてくれないだろうから私は黙ってこの恥ずかしい状況に耐えた。