「……フェンリル??…なんで……」 倒れかかった私を支えるフェンリル。 綺麗な赤い瞳が黒縁の眼鏡ごしに光っている。 「貴女があまりにもフラフラと足元がおぼつかない様子でしたから…… 戦の前に倒れられてたら困ると思いまして」 「素直に心配したぐらい言えないのかよ」 そう言う私も一緒か。 ありがとうも言えない。