「フェンリル、私はもう部屋に戻る皆とアシエルにそう伝えておけ」

「………別に構いませんが。承りました」



アシエルには直接伝えようと思ったが、姿が見えない。



仕方なく、フェンリルに伝言を頼んだ。

こいつに頼みごとをするのは、かなり不本意だった。