あの…
っと言うと
まぁまぁ飲みなさい、憶良くん、と返ってくる。
何がまぁまぁだっ!心の中でそう叫んでがら引きつった笑顔で返事をする。


あぁ、早く帰りたい。
せめて、この飲み会に可愛い子でも居たらな~。
いやいや、そうじゃなくて!
何か良い手は無いだろうか。
この飲み会から抜け出す方法は。そして、間違いなく怒っているだろう妻をなだめる方法は。






この方法があったじゃないか。
しばらくして俺はこの飲み会の離脱方法を考えた。妻をなだめる方法はまだ思いつかなかったが今は飲み会の場から出ることが最優先だ。

俺に不適な笑みを浮かべている事に気づいたのか、どうしたんだ?っと話掛けられる。


さぁ、聞け。じいさん共!俺の素晴らしい言い訳と、素晴らしい歌を!

子供が泣いているでしょう。(寝ているけど)
その母も私を待っているでしょう。(鬼の顔をして)

あーあ、妻には花束でも贈ろうか。


『憶良らは 今はまからむ 子泣くらむ それその母も 我を待つらむそ』