夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



     *


「あれ、麗華は?」


あくびをしながら寝室から出てきた宗雅は、リビングで足を止めた。


「帰りました。
 旦那さんと一緒に」

「いつ?」

「夜中」


宗雅はしばらく黙っていたが、やれやれとため息をついた。


「全く、あいつらは本当に人騒がせなんだよな。
 周りの人間に心配ばかりかけやがって。
 高校の時から、進歩がねーよ」


心配していた割には、豪快に寝てましたよね。


まあ、いいけど。


洗面所に向かっていく宗雅を碧は後ろから抱きとめる。


「碧さん?」


かなり驚いている。