「やっぱりもう一度、日本に返す前に話をしておきたくて。
・・・来た」
怜士は呟くように言うと、麗華の横に腰を下ろした。
麗華の怒った強い眼差しを、しばらくみつめてから、ゆっくりと動いて抱きしめる。
「悪かった。
本当に。
もう2度とこういうことはしない。
浮気をしようとしていたわけじゃなくて、あなたの気持ちを確認していただけだから」
「はあ?」
いささか品の無い声を麗華は上げた。
おかしかったらしく、怜士は麗華を抱きしめたまま笑い声をもらした。
「それって失礼なんだけど。
私の事、信用してないじゃない」
身を離して、麗華は眦をつりあげた。
怜士は静かにしばらく麗華を見つめていた。

