夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



こんな夜中に。


どきりと心臓が跳ねた。


どうしよう。


宗雅を起こそうか。


碧はモニター画面をのぞいた。


あら。


いそいそとロックを外して玄関に向かう。


ドアを開けると、ばちりと目が合う。


胸をえぐられ、心臓を握りしめられた感触。


うわっ、やっぱり怖い。


「ありがとうございます。
 こんな夜分に本当に申し訳ありません」


怜士は軽く会釈すると、まっすぐにリビングへと向かっていく。


碧があわてて後を追うと、麗華はソファーに座ったまま、むっとした顔で見上げていた。


麗華さん、笑顔ですよ~。


碧は胸の中でささやく。