夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



「頭にきたら、電話ちょうだい。
 いつでも愚痴、聞くから」


いい人です、麗華さん。


碧はこくりとうなずいた。


「電話、します」

「うん」


ふうっと浮かべた微笑が、さっきとは違った意味で綺麗だった。


「お水、飲もうと思っているんですが、いります?」

「うん、もらう。
 結局、パーティーで全然食べなかったし」

「え、じゃあ何か作ります?」

「ううん。
 今食べたら、変なところに肉がつくから。
 あんまり食欲は無いし」

「わかりました」


空腹だけど食欲がないのなら、ガス入りのミネラルウォーターがいいかな。


冷蔵庫をのぞくと、インターホンが鳴った。