ああ、これかあ。


動物園の珍種を見るように、遠慮なく眺める。


未だ昭和的な業務実態で、当学校経営は年々悪化の一途だった。


数か月前、危機を感じた常務理事の一人が、新プロジェクトをぶち上げたのだ。


“事務組織の効率化を目指すべく、業者に委託して業務内容を徹底的に洗い出し、淘汰する”、と。


職員の誰がそんなことが出来るんだと噂をしていたら、商社から集団がやってきた。


なんで商社に外注?という職員たちの疑問は、常務理事がその商社出身だったことを思いだして、白けた。


結局、業務云々は建前であり、理事が甘い汁を吸い、学校の貴重な財源は搾取され、業務改善のための調査という余
分な仕事が職員へ降りかかる。


プロジェクトの終焉は始まる前から見えていた。


体のいい形に整えた報告書が提出されて終わりだ。


だけど・・・なんだこの集団。


わざわざ美形を集めた??