夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)



資料と一緒に説明しないとダメな質問が多いのに、卓上カレンダーに目をやった。


このスケジュールの中、どこでやるか。


本当に余計な業務を増やすことばっかりしてくれるよなあ。


上層部をこっそり罵倒して、宗雅に“いつでもどうぞ”と返事を返しておいた。


この状況だったら、どの時点で説明会を入れても同じだ。


待ち構えていたように宗雅から即レスが届いた。


“早速ですが、本日の1時に・・・”


ですか。


いつでもと言ったのは自分だが、あまりの近々にがっくりする。


手元を中断して、準備しないと。


碧はやりかけていたファイルを閉じると、特別補助金のフォルダーを開け、過去のデータを洗う。


準備は案外に手間がかかる。


ランチもあわてて学食の弁当で済ませながらの作業だ。


とりあえず揃ったところで、宗雅が爽やかな雰囲気と共に現れた。


歯磨きぐらいはしたかったな。


女子っぽく思ってから、用意しておいたファイルと印刷物を持ち上げた。