「なんか思考が読めるけど、碧さん」 えっ?そうなの? 「言葉、出そうよ。 まあ、いいや。 そうじゃないからね。 はい、帰るよ」 碧の手を取って、宗雅は歩き出した。 店を出ても、指を絡めてずっと歩いていく。 宗雅はご機嫌な雰囲気だ。 “そうじゃないから” 素直に受け取って、舞い上がれないのは、なぜだろう。 年取ると、疑り深くなるよね~。